英語学習>1.はじめに

1.はじめに

 私が英語の勉強を始めた子どもの頃は、英語を勉強は趣味の世界でした。それは、ちょうど将棋を覚えたりするのと同じでした。英語を覚えたからと言って、何かお金がもうかるとか、出世するとかいう様な現世的な利益の様なものとはあまり関係がありませんでした。だから、英語の勉強をする者は、純粋な夢を追っていた様なところがありました。受験英語というのは、当時しっかり根を張っていましたが、英語を学ぶ者は、そういうつまらないものには目もくれず、ただひたすら夢を追っていた様に思います。時は移り、今の世の中は、英語が出世の鍵となり、お金を生む道具になりました。それまでは大した価値のなかったものに価値が認められるようになったのは、英語を学んできた者としては、うれしいことです。しかし、その結果、英語に対する愛ではなく、お金に対する欲が英語を学ぶ動機になってしまっているような節があります。だから、英検を取りたいとか、今英検何級だからどうのこうのとか、最近ではそれにTOEICまで加わって、まるで英語の勉強がTOEICや英検の勉強であるかのように思いこんでいる人ばかりになってしまいました。そうした社会状況を利用して悪徳業者が教材や本を出版して、そういう間違った考えを持っている人たちをあおって、余計に事態を悪化させているように思います。全くお金ほど人間を腐敗させるものは他にないでしょう。

 こうした状況下なので、世間を見ると、変な学習方法がはやっていたりする様です。まあ、変な健康食品がはやっているのと状況は似ているかもしれません。欲が絡めば、変なものばかり出てきます。それが人の世の特徴と言えるかもしれません。本当に英語のできる人が、英語の学習方法について議論してくれればいいのですが、実際問題として、英語の学習方法を人に教えることほどつまらないことはないので、本当に達人と言われる人は、誰も学習方法を語ろうとしません。不思議に思うかもしれませんが、英語の学習方法を語りたくなるような理由が何もないから仕方ありません。だから、英語が本当にできる人は、自分の専門の研究に熱中することはあっても、英語学習の方法を熱心に教え広める努力をすることはありません。「そんなことはない。たくさんの英語の達人が英語の学習方法を紹介する本を書いている。」と言う人がいるかもしれません。まあ、世間の基準で言うと「達人」なのかもしれませんが、早い話が、東京外国語大学を何度受験しても合格しなかった様な人を達人のうちに含めるのでしょうか?たとえ合格しても、大半は入学後、この世の地獄を見ていますから、そもそも合格すらしなかったような人は論外のような気がしますが、どうでしょう?

 まあ、趣味としてとらえての話ですので、そこまで真剣になることもないかもしれませんが、趣味であるからこそ、とことん追求してみたくなりませんか?ただの金儲けの道具なら、用が足りればいいでしょうが、趣味とは追求することです。夢を追い続けることなのです。実は、それが英語学習の王道であり、あなたを英語の世界の真の王者にする道なのです。そう言うわけで、全然偉くもない私が偉そうに英語の学習方法について語ってみようと思います。まあ、偉くはないですが、東京外国語大学の英米科では最高の実力者でしたので・・・。そう言うわけで、英語の勉強は、英語を愛することから始めましょう。まずは、夢を見ることから・・・です。

2008年2月20日

英語学習>1.はじめに

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